戦略財務部 ブランドファイナンスグループ
Y.M.
2017年入社
ビジネス学部 会計学科
01入社の動機
会計知識と海外経験を武器に、
大好きな化粧品の世界へ。
アメリカの大学に正規留学し、会計を学んだ経験をどこで活かすか——私にとって、それが就職活動のテーマでした。監査法人や会計系コンサルなど、いろいろ迷った結果資生堂を選んだのは「事業会社だから」。ひとつの事業にフォーカスしたほうが、ビジネスをより深く理解できて、ファイナンス領域のさまざまな経験も積めるのではないかと考えたからです。それに私は、化粧品が大好きでした(笑)。
誤解のないように付け加えると、資生堂でファイナンスを手がけるうえで、必ずしも会計学部の出身だったり、英語が堪能だったりする必要はありません。私も面接では、スキルや語学力よりも「なぜ留学したかったのか」という考え方や、大切にしている信念について尋ねられたことを覚えています。そこで面接官に共感してもらえたことも、資生堂を選ぶ理由のひとつになりました。
02現在の仕事
ブランド「SHISEIDO」のいまと未来を、
ファイナンス視点から読み解く。
ブランド「SHISEIDO」のファイナンスを担当しています。日本を含む世界6リージョンのチームとともに売上や市場状況を確認し、分析を加えたうえで資料化。その内容が経営判断に役立てられるばかりではなく、売上や利益を伸ばすためにファイナンス視点を活かした提案も求められるという、責任のある役割です。さらに中長期戦略の立案時には、過去のデータから傾向分析を行い、市場の成長も読みながらPLを予測。ブランド側と議論を重ね、目標数値の確定と資料への落とし込みを手がけています。
個人的に大きな魅力を感じているのは、マーケティングチームのすぐ近くにいられる点。市場がどういった状況にあるのか。新製品やラインナップごとのトレンドはどう動いているか。リアルな情報の中で、化粧品業界で働いている実感をしっかり味わっています。
03入社して感じたギャップ
年次にとらわれることのない、
活躍と成長の機会。
若手でも、主体的に活躍できる機会が驚くほど充実しています。私の初配属先は経理だったのですが、まずは雑務からのスタートかと思っていたら大まちがい。新人かどうかに関係なく、業務の改善提案までやるのが当たり前だったのです。何を変えるべきかもわからないところから始まり、他部署にも相談しながら試行錯誤。苦労もしましたが、こうした経験のひとつひとつが、大きな成長の糧になってくれました。
この環境のよさを最大限に引き出しているのが、どんなことでも対等に話せる人間関係です。仕事の相談でも雑談でも、相手が上司でもCFOでも、意見を伝え合い、ヒントを与え合うことができます。だからこそ、難易度の高い仕事にも臆せずに挑める。また、ファイナンスというと堅いイメージがあるかもしれませんが、少なくとも資生堂は違います。若手が多く、女性が活躍しているためか、本当に親しみやすい。この雰囲気も、人間関係のやわらかさにつながっているのかもしれません。
04これからの目標
分析や思考の先で、
提案と解決の力を鍛えたい。
ブランドファイナンスになって2年。分析力や思考力が、ある程度は身についてきたと感じています。次なるステップとして、自分らしい問題提起や、その解決に向けた提案を積極的に行っていきたい。コロナ禍を経てさまざまな課題があらわになったいま、プロジェクトを立ち上げて解決にあたろうという動きが部署にはあります。私もそういったプロジェクトに参加する機会を逃さず、提案力や解決力を磨いていけたらと考えています。
05学生のみなさんへ
譲れない理由がひとつ見つかれば、
それが企業との「ご縁」になる。
苦労の多い就活も、終わってみればあっという間。会社で仕事に費やすのは、就活の何倍も長い期間です。それを充実したものにするために、その会社で働くうえでの譲れない「理由」をぜひ探してください。自分の好きなものに関係がある。一緒に働きたい人がいる。どんなことでも、たった1つでも見つかれば、それがきっとご縁です。壁にぶつかった時も、「理由」があれば頑張れます。乗り越えた時に、改めて「この会社でよかった」と思えます。みなさんが、すばらしい「理由」に巡り会えることを願っています。
What I
Value Most
どんな時も、
提案型であれ。
仕事の壁にぶつかって、どうしたらいいのかわからなくて、上司に相談したい時。まず自分なりに「こうすればどうだろう」を数パターン考えてから、初めて声をかけるようにしていました。質問する時でも、ちゃんと提案を盛り込む。常に「あなたの意見は?」と問われつづけた、アメリカでの学生生活から身についた姿勢です。入社1年目からその姿勢を発揮して、生意気なくらい意見を言いまくってきた私ですが(笑)、まわりはちゃんとそれを受け止めてくれました。さまざまな個性を尊重し、調和させていく資生堂らしさのおかげだと、振り返って思います。