大阪茨木工場 技術部
外装技術グループ
K.S.
2020年入社
機械情報工学科
01入社の動機
肌のパイオニアであること。
生産技術に注力していること。
企業選びにあたり、私の軸は大きく2つありました。「商品の価値に共感できること」。そして「生産技術に注力していること」。私は大学院で、皮膚形成のシミュレーションを研究テーマにしていました。肌は、私たちにとって何よりも身近でありながら、技術がどれほど進歩しても代替が効かないもの。だからこそ、スキンケア領域のパイオニアである資生堂に魅力を感じたのです。
また、資生堂は私の就活当時、3つの工場を新たに建設中でした。その事実のおかげで、サプライチェーンの強化や生産の自動化を進めていくという姿勢に説得力がありました。多くの理系学生が憧れるのは研究開発職かもしれません。けれど、私はぜひ生産技術に携わりたいと考えていました。製品を形あるものとして、世の中に届けるための生産工程。その改善は地味に見えるかもしれませんが、製品の価値を洗練し、社会に大きく貢献できる仕事だと思ったからです。
02現在の仕事
さまざまな課題に、
パッケージで答えを出す。
化粧品の外装、つまりパッケージの設計が業務です。『イハダ』『ベネフィーク』『ザ・ギンザ』など、幅広い製品を担当しています。パッケージは、デザイン性、中味の保護性、使いやすさ、法に則った安全性など、さまざまな条件を考慮してつくられています。最近でいえば、特に大きな注目を集めるテーマとして環境対応があります。「資材を減らすために、シールなしでも封ができるようにしたい」といった開発側の要望に対し、私たちが具体的な答えを出していくのです。
また、つくりやすいこともパッケージにとって重要です。環境対応やコスト低減のために改善を行ったのに、ロスが多く出てしまっては本末転倒。新規性と確実性を両立させながら、厳しいスケジュールの中で改善を重ねていくことが、この仕事の難しさであり、面白さでもあるといえます。
03入社して感じたギャップ
想像以上だった
「改善」の重要性。
材料の集め方や製品の仕上げ方など、さまざまな「改善」が重要であることを改めて実感しています。化粧品は、パッケージの形状や材質が多様である一方、リニューアルの周期が短いという特徴があります。その中で、新技術の導入やムダの見直しを徹底的に行い、特別感のある商品をすばやく世に送り出すことを可能にしているのです。慣れないうちはそのスピード感に置いていかれそうになりますが、上司や先輩の的確なフォローに救われています。
04これからの目標
任せながら見守ってくれる先輩に、
仕事で恩返し。
「待ったなし」の仕事が続く中ではありますが、自分なりの気づかいや工夫をひとつずつ増やしていきたいですね。重要な仕事を任せつつ、いざという時には手を差し伸べてくれる上司や先輩に恩返しができればと思っています。また、自分の設計した製品が量産化された経験がまだないので、そのやりがいを早く感じてみたいですね。手がけた製品が世の中に出て、その評価を情報サイトなどで確かめている先輩の姿を見ていると羨ましくなります。
05学生のみなさんへ
自分の中にある
「伝えたいこと」を大切に。
就活中、面接官の経験者からこんな話を聞いたことがあります。「いい面接だったと感じるのは『この学生の話をもっと聞きたかった』と思う時」。ハッとしました。当時の私は、志望理由や入社してやりたいことばかりを考えてしまい、かしこまった話しかできていなかったのです。自分の中に伝えたいことがあれば、自然と相手も興味を持ってくれます。業界や競争率にとらわれすぎず、自分の興味をぶつけられる会社選びをしてはいかがでしょうか。
What I
Value Most
正しく伝え、
ちゃんと認める。
パッケージの設計は、現場、お取引先さま、本社など、非常に多くの関係者と協働する仕事です。多くの声に耳を傾けながら、お客さまの意見を把握し、現場での課題を知り、正しい改善へと結びつけていくのです。聞くことはもちろん、しっかりと伝達する能力が必要ですし、知識不足や自分の誤りに気づけば、それを認めて直していく知的正直さも不可欠。業務を円滑に進めるためには欠かせない、これらのスキルや姿勢を大切にしています。